2016/09/02 20:36

刺繍の民族衣装を着た山岳民族に会いたい!




そんな想いで旅立った

ベトナム北部のサパ

ハノイからバスで5〜6時間の山間の街です。
サパはベトナム人も訪れる避暑地だそうで、ホテルや飲食店もたくさんですが、
サパ周辺にはモン族・ザオ族といった民族の村が点々とあり、
どこまでも広がる美しい棚田ととうもろこし畑をつくり素朴な暮らしをしています。
こんなに永遠と続くかのような広大な棚田を見たのは初めてで、興奮しっぱなしでした!


サパからそんな周辺の村々へ、
モン族の女性がトレッキングガイド&お泊まりもさせてくれるというので
お願いすることにしてみました!

サパに到着すると早速民族衣装を着た女性たちに囲まれ、声をかけられます。
「明日うちに来ない?

トレッキング&ホームステイは、民族の方々にとって
観光で現金収入を得る一つの手段となっているようです。
いろんな方に誘われましたが相場はだいたい一泊3食付きで、30ドル前後

朝8時頃にお迎えが来てスタート。
途中何人かの外国人観光客を連れたモン族女性にも出くわします。
みんな15〜30歳くらい。その中の一人16歳の少女は赤ちゃんを背負ってのガイド…!


途中、馬や水牛などの動物とでくわしたり、
もりもりの大麻畑にお〜!となったりしながら…
のどかな雰囲気。



…ですが途中ぬかるんだぐちょぐちょの道や、岩場などもあり、
かなり本格的なトレッキングです。
(ハードな場では写真を撮る余裕さえなく伝わらずに残念です…)

そんな道をモン族の女性たちは皆便サンで軽々とのぼっていきます…
まるでトレッキングシューズが場違いのようで、
ぐっちゃぐちゃになった私たちの靴を指して
「You have nice shose! hahaha」
とからかうのが彼女たちのお決まりの文句のようでした。
こんなにも便サンがトレッキング向きだとは知りませんでした。


そうして辿り着いたお泊まり先は、
田んぼととうもろこし畑と質素な木と土のおうちの静かな村。



なんだか懐かしい…日本の昔の田舎ってこんな感じだったんだろうな。
末っ子の2歳くらいの男の子は常に下半身すっぽんぽんで、一人でどこまでも駆け回っていました。
まさに野生児っぷりを目の当たりにし、
日本の「除菌除菌!」のCM戦略にやられかけていた私の概念を改め直す良い機会でした。

5時間程のトレッキングで辿り着きましたが、こんな感じなのでシャワーもありません。
トイレで桶に水をくべて業水するとのことで…
なかなかハードだったのでかなり汗だくでしたがその日はガマンしました。
しかしお隣さんちには最近シャワーがつくられたそうで、
きっと観光客の要望によってさまざまなインフラが整いつつあるようで、
この素朴な暮らしも徐々に変わっていくんだろうな…うむむ。


夕飯の支度をしてくれています。


揚げ春巻き、おいしかったー!ベトナムはご飯が美味しいのが最高です!


夕食後、それまで大人しかったお母さんが、
「Do you like shopping !?とテンションを上げてきたので、
たくさんご購入させていただきました。

暇さえあれば麻を紡ぎ、藍釜をじゃぶじゃぶする姿も見たので、もちろん
「I like shopping !」です。
麻と藍染めのポーチやクッションカバーをいただきました。
藍染めポーチは少し前にポーチ展を開催しお出ししていましたがとっても好評で
残りわずかとなっています。すばらしい手仕事…!


翌日はザオ族の村と滝を見に行きました。
赤ザオ族と言われる方々で、赤い頭巾をかぶっています。


ザオ族の衣装も刺繍が細かくて、これまた素敵…!



帰りはミニバンタクシーでサパまで帰りました。
ホテルでのシャワーとビールは一段と最高!でした…


そんなこんなで買い付けしてきたベトナム山岳民族の刺繍の衣装やアクセサリー、
ポーチなどのお土産品を只今展示販売中です。


『ベトナムの山岳民族刺繍展』
9/1(木)〜9/19(月)

※火水曜日の定休日を除く
※11日(日)は不定休 or 15時閉店予定(facebook,twitter,Instagram等で周知致します)


短い期間ですが、すばらしい手仕事の刺繍たち…
ぜひたくさんの方にご覧いただきたいです!